2015年11月08日更新

Def Leppard「DEF LEPPARD」

「Songs From The Sparkle Lounge」以来7年ぶりとなる、
デフ・レパードのスタジオアルバム「DEF LEPPARD」が、
10月30日に世界同時発売された。


IMG_7806_Rr.JPG


1980年「On Through The Night」
1981年「High 'n' Dry」
1983年「Pyromania」
1987年「Hysteria」
1992年「Adrenalize」
1996年「Slang」
1999年「Euphoria」
2002年「X」
2006年「Yeah!」
2008年「Songs From The Sparkle Lounge」


スタジオアルバムのリリースのスパンが、
やや長いことで知られたバンドだが、
こうやってディスコグラフィをみると7年は過去最長だ。


にも関わらず、そこまで渇望感が生まれなかったのは、
この7年間の間に新曲3曲を収録した「Mirror Ball」(2011年)、
「Viva! Hysteria」(2013年)という2枚のライブアルバムをリリースし、
そして、2008年と2011年に来日公演を行っているからだろう。


とはいえ、7年だ。


なげぇーよ!


この間、小生も色々あったし、
皆さんも色々あったでしょう。


そして、バンド自身もヴィヴィアン・キャンベルが、
ガンに蝕まれるという大きな出来事があった。


7年間で音楽業界の状況もかなり変わっており、
ジョー・エリオットは、「もうアルバムを出さないかも」
というような発言をしていたこともあった。


それでもデフ・レパードは、こうして我々に新しいアルバムを届けてくれた。


待ちに待ったデフ・レパードの新譜を聴いた。


■1.Let's Go
先行して公開されていたオープニングナンバー。
詳細は前の記事に譲りますが、そん後アップされたPVを貼っておきます。





フルCGで、メンバーが一人も出で来ない面白みに欠けるPV。


さらにその後公開されたメンバー出演のPV。



イマイチ、コンセプトが解りません…


■2.Dangerous
イントロで思わず笑ってしまった。
「Promises」+「Hallucinate」やん!


デフ・レパードは、このアルバムに限らず、
2曲目に既視感ならぬ、既聴感バリバリの楽曲を配することが多い。


■3.Man Enough
QUEENの「Another One Bites The Dust」的アプローチ。


デフ・レパードでベースといえば、「Rock On」だが、
「Man Enough」の方が100倍良いな。


仮にライブでこの曲をやっても「Rock On」ほど落胆はしないだろう。
いや、むしろライブ栄えする?


ギターもリフを奏でるが、ベースが主体となる1曲。


■4.We Belong
そろそろバラードかなぁーってところで、やっぱりバラード。


名バラード「Love Bites」や
「Have You Ever Needed Someone So Bad」には敵わないが、良い曲だ。


Aメロでジョー・エリオットが、
今まであまり披露したことのない歌声を聴かせるところがあり、
彼のボーカリストとしての円熟味を感じるなぁ〜なんて思っていたら、
ジョー以外のメンバーも歌っていた…


みんな歌が上手い!


ゴージャスなサビ、浮遊感のあるギターソロは、これぞデフ・レパード。


でももう少しソロが長いといいなぁ〜。


■5.Invicible
「Man Enough」同様、リック・サーヴェジのベースがリードする。


デフ・レパードは、シンプルなコード進行にアレンジを加えることが多々あるが、
この曲はそのパターンかな。


これと言った決め手のある曲じゃないだけど、
やっぱりこれぞデフ・レパードな曲。


これもギターソロがもう少し長くても良いじゃないかなぁ…。


■6.Sea Of Love
元気いっぱいなファンキーなリフと、
分厚いコーラスで幕を開けるご機嫌なナンバー。


がっ!


驚愕のサビが待っていた!



かーちゃんゆるしてぇ〜


Tears for Fearsの「Sowing The Seeds Of Love」にクリソツ!!!


タイトルが似ているから、同じ節回しになってしまうのかな。


でもブリッジのギターのカッティングが、最強にカッコイイし、
ヴォーカルが入る前のサヴのベースラインが素敵。


ジミヘン系のギターソロも良いねぇ、
これはヴィヴかな?


この曲は1発で気に入った。


■7.Energized
イントロがオルタナティブ。
ノイジーなリズムトラック。


昔だったら嫌悪感を抱いたに違いない。
でも今は平気。


振り返るとこのバンドにとって「Slang」って、
重要なアルバムだったんだなぁ。





サビの部分は分厚いコーラスで、らしさを出している。


この手の曲にソロはない!と思っていたら、やっぱりなかった。


■8.All Time High
なんじゃ、このイントロは…。


ハノイ・ロックスの「Malibu Beach Nightmare」じゃないか。





頭以降は、デフ・レパードのアルバムの最後の方に入っている(このバンドにしては速い)疾走曲系。
「Tear It Down」とかね。


ブリッジからギターソロがやたらとかっこいい。


■9.Battle Of My Own
レッド・ツェッペリン、初期ハート系のアコースティックナンバー。


ハートはツェッペリンの影響をモロに受けていてる。
で、デフ・レパードは数年前、ハートとツアーしている。


それ故の曲なのかな?
とにかくこれまでにあまりないタイプの曲かも。


途中「Kashmir」だな。


■10.Broke 'n' Brokenhearted
イントロのパターン的には「Photograh」「Armageddon It」。
「Don't Shoot Shotgun」に激似のフレーズが出てきたりと、
典型的なデフレパ・サウンド。


アルバムの中で一番ギターソロが長い。


■11.Forever Young
「Hallucinate」とどこが違うですか?
セルフパロディかと思ったぞ。


音色は「Gotta Let It Go」だし…。


ギターソロの掛け合いがいいんだが、
いかんせん短い。


もはやこのバンドにギターの引き倒しを臨んでも仕方ないのか…。


■12.Last Dance
「Two Steps Behinde」、「Can't Keep Away From The Flame」など、
90年代初頭から半ばを感じさせるアコースティックソング。


気持ちのよい曲だし、ギターソロも良いんだが、
なんか唐突に終わってしまう。


■13.Wings Of An Angel
おっ!ヘヴィ!と思わせるも10秒で静かになってしまった。


ところがBメロから徐々に盛り上げて、
サビではこれぞのバリバリコーラス。


でっ!ギターソロ、キタァァァ!!
・・・でもやっぱり短い…。


■14.Blind Faith
まったり、しっとりとジョーが歌う。


オブリガートが、らしくなくて良い。


しかし、ドラマティックになりそうでならない。


ようやく中盤に盛り上がるも、
ビートルズのようなストリングス。


「Mirror Ball」収録の曲の踏襲だが、
このバンドにストリングスは求めておらん。


がっ!
最後の最後にキタァァァ!!!!


ギターが吠える!
ジョーもハイトーンで吠える!


ここだけ80年代。


■15.Last Dance(Demo)
日本盤のボートラ。
別になくてもいいや。


と思っていたら2分36秒からの歌声に驚いた。
歌っているのは誰!?


12曲目の「Last Dance」は、この部分がギターソロになっている。


以上、上記の各曲に対する記述は、全15曲を最初に聴き終えた時の印象。


正直かなり微妙だった。


フィル・コリンは「Hysteria」以来の名作と自負しているようだが、
「Hysteria」には中味もセールスも遠く及ばないでしょう。


どの曲もシンプルすぎるぐらいシンプルだし、
大作ないし、ギターソロもフレーズも物足りない。


故に、あまり好きじゃない「Euphoria」と「X」に近い印象を受けた。


7年待ったのに…という感情が支配した。


でも2回、3回と聴くうちに、段々と馴染んできた。


QUEEN、レッド・ツェッペリン等々、
影響を受けてきたバンドへオマージュしながら、
求められている自分たちのサウンドの再現をし、
更には新機軸を打ち出している。
(Tears for Fears、ハノイに似ているのはたまたまでしょう)


ベテランバンドに求められる課題を咀嚼して具現化している。


と、ここまで書いて、
ヴィヴィンア・キャンベルとジョー・エリオットのインタビューを読んだ。


ヴィヴィアン・キャンベル インタビュー


ジョー・エリオット インタビュー


2人は別々にインタビューを受けているのに、
このアルバムに対する姿勢、バンドの価値観にブレがないのが凄い。


最初はシンプル過ぎる印象を受けた楽曲が、
聴き込むうちに深みを増していく。


11月9日の日本武道館での来日公演に備えて、
何度も聴いたが、聴けば聴くほど好きになる。


そういえば、「Hysteria」も一番最初に聴いた時、
あんまり好きじゃなかったなぁ〜。


今では、セルフタイトルを付けたのも納得でございます。


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来日公演で新作からは2〜3曲演奏されるようで、
オープニングは恐らく「Let's Go」でしょう。


「Slang」や「Rock On」を外して、「Man Enough」もやりそうだな。


残り1曲は、「We Belong」をやって欲しい。
ジョー以外、特にヴィヴとリック・アレンの歌声を聴きたい。


まぁ、「Rock On」以外、どの曲やってもいいや。


名曲多過ぎて、やって欲しい曲を全部求めるのは土台無理な話だからね。


なんにしても、武道館、楽しみだ!!

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コメント (2)

おたま:

Def Leppardへの愛が込められていて楽しいレビュー!
武道館、よかったですよね!! ライブのレビューも楽しみにしています。

私にはDef Leppardを愛するリアルな友達は一人しかいなくて、しかも彼女はアメリカに住んでいるので一緒にライブに行けず。結局娘と二人で武道館に行きましたが、娘は乗り切れなかったみたいです。残念。ライブのとき、周りを見回せば一人で仕事帰りに来てる風な方も多くて、次回は私もそれかな、と思います。

伊藤P:

おたまさん

コメントありがとうございます!デフ・レパードを愛して止まない伊藤Pです。娘さんとデフ・レパードなんて素敵じゃないですか!今回は乗り切れなかったとのことですが、多分、当分、来日しないんで、次回までにじっくりとデフ・レパードを聴き込ませて、“洗脳”してください!!
仕事帰りに一人で観るよりも、娘さんと見た方が、絶対に楽しいですよ!そのためには“洗脳”です!私の義兄は、娘と一緒にPerfumeのコンサートに行って絆を深めています。

でも娘さんから総スカン食らったら、是非一緒にラウドしましょう!

ライブのレビューですが、既に書き終えておりますが、仙台公演が終わってからUPしたいと思います!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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