2017年04月28日更新

「白鳥 白酒 ふたり会 春のお引越し、Wホワイト落語会18」

4月12日、久々に落語を見に行った。


「三遊亭白鳥 桃月庵白酒 
 ふたり会 春のお引越し、Wホワイト落語会18」


会場は、我母校の隣にある成城ホール


開演時間の19時15分までに、
職場のある銀座から成城まで足を運ぶのは、
なかなか難儀ではあるが、
頭から見たいので、仕事をうっちゃる。


日比谷駅から千代田線に乗り、
代々木上原駅から小田急線藤沢行急行に乗り換え。


車内は殺人的な混雑。
身動きひとつ出来ない。


小田急線沿線の方々は、
行きも帰りも通勤ラッシュに堪えているのか?


下北沢駅ではホームにいた人が、
ひとりも乗ることが出来ていなかったぞ。


そんな状況下、成城学園前駅に到着。


IMG_1203_RRr.JPG


在学時代は、小田急線が地上を走る橋上駅だったが、
平成14年(2002年)にプラットホームあが地下化。


随分と変わっちまった。
ってか、前の駅舎や改札がどんなだったかを思い出せない。


そんな成城学園前駅で下車するのは、
2008年に『チームバチスタの栄光』の取材で東宝撮影所へ行った以来か。


しかも東宝撮影所は南口。
母校や成城ホールが北口側に至っては、十数年ぶり!?


ということで、開演までまだ少し時間があったので、
プチ散策。


北口側駅前にあるこのビルは、在学当時にもあったと思う。


IMG_1204_RRr.JPG


花屋があったのをなんとなく覚えている。


花屋の脇の道を祖師ヶ谷大蔵駅方面へ進む。


少し行った先の右側に学習塾SAPIXが。


IMG_1205_RRr.JPG


正確な場所は曖昧なんだけど、
この辺りに成城まっぷという中華料理屋があった。


大学生時代、軽音楽部に所属していたんだけど、
練習が終わった後、よく成城まっぷでバンドメンバーと夕飯を食べた。


店の前には何故か踏切の警報機のレプリカが、
置いてあったと記憶している。


成城まっぷの斜めはす向かいには、
とても小さなCD屋さんがあって、
ギターの弦もバラで売っていた。


練習中に弦が切れて、備えがない時は、
スタジオから走って買いに行ったっけ。


このCD屋では、ピンクフロイドの「対」、
ロクセットの「Crash! Boom! Bang!」を購入した覚えがある。


存続しているはずがないと思っていたが、
やはりCD屋はなかった。


そのまま進むと成城大学の前の通り。


コンビニがある。


IMG_1206_RRr.JPG


ファミリーマットだが、かつてはローソンだったような…。


学生時代、部活の同期と賭けをして、
負けた奴がこのコンビニにでんぐり返しして入店するという愚行に及んだ。


コンビニの隣にはジーンズメイト。


IMG_1209_RRr.JPG


確か前からあったはず。


今や、RIZAPグループの連結子会社。


閉店が相次いでいるようなので、成城店は貴重な存在?


そのまま母校の正門まで行って、撮影。


IMG_1207_RRr.JPG


手前右が図書館。
正面が4号館。
その前が中庭。


文化祭の時、中庭の特設ステージで演奏をした。


正門の前には古めかしい書店。


IMG_1208_RRr.JPG


雰囲気からして、25年前もあったはずなんだが、
あまりこの店の記憶がない。


そろそろ落語の開演時間。


成城大学のお隣、成城ホールへ行かねば。


が、その前にどうしても確認しておきたい店があった。


成城ホールの目と鼻の先の林華苑。


IMG_1211_RRr.JPG


営業し続けていた。


未だに二番目にうまい店。


先述の成城まっぷと並び、
練習後に夕飯を食べに来ることが多々あった店。


当時の値段はよく覚えていないが、
今でもそこそこリーズナブル。


IMG_1212_RRr.JPG


機会があったら、食べたいなぁ。


林華苑の存続に感動しつつ、成城ホールへ。


IMG_1213_RRr.JPG


別名、砧区民会館。


成城大学軽音楽部で、
入部して一番最初に演奏できるステージがここだった。


大学一年生の時、
ビートルズの「Back in the U.S.S.R.」、
レベッカの「76th Star」とか演奏したなぁ。


どっかに録音したテープが残っているはず。


入場すると随分と印象が異なった。
どうやら2009年に改築しているようだ。


かつての光景は皆無。
でも、落語は楽しかった。


定時に三遊亭白鳥と桃月庵白酒が、マイクを持って登壇。


数日前に放送された春風亭一之輔に密着した
NHKの「プロフェッショナル」を話題にして笑いを取る。


「一之輔が番組の中でやっていたことなんて、
 俺たちだってやっているよなぁ?」


てな感じで、若干、貶し気味なんだけど、
そこにはやっかみが滲み出ていた。


白鳥さんは、最近は事前にブログで、
かけるネタを知らせることがあるそう。


今日は、是非やって欲しいというリクエストに応えて、
「皇室ネタ」をやりますと。


慌てる白酒さんや軽くどよめく観客に対して、
白鳥さんは「あくまでも皇室を応援した内容である」ことを強調。


この噺は「隅田川母娘」という噺で、
今から数年前、赤坂御所の真ん前にある会場で聴いたことがある。


強烈な内容だったので、また聴けるのは嬉しい。


とはいえ、センシティブな噺。
そんな話でこの会を〆るのはあまりよろしくないってことで、
トリは白酒さんが務めることに。
(プログラムを見ると、最初から白酒・白鳥・白鳥・白酒の順だったけどね)


一席目、白酒。


人間は勝手に思い込んで、
錯覚してしまうことがあるというマクラから「壺算」。


本来、「一荷入り」と言わなくてはいけない骨董屋のセリフを
「二荷入り」と言ってしまい、
一部の観客が「アッ」っていう反応をしていた。


しかしながら、滑らかにテンポよくまとめており、
一発目にして、掴みはOK。


続いて白鳥。


予告通り「隅田川母娘」。


これからこの噺を初めて聴く方もいると思うので、
内容は話しませんが、
なんとマクラまで数年前に赤坂での会と一緒。


ところどころ爆笑したし、面白かったのですが、
やはり初めて聴いた時のインパクトはなかった。


仲入り後、再び白鳥さんが登場。


師匠である三遊亭円丈の話から自叙伝的な「悲しみは日本海に向けて」。


弟子入りしたばかりの頃、円丈師匠から受けた変な稽古のことや、
前座、二つ目時代の苦労話を面白おかしく語り、かなり笑った。


トリは白酒さん。


白酒さんといえば、酔っぱらい噺が真骨頂なので、
酒にまつわる噺をやって欲しいと期待していたんだが、
なんとまさかの「死神」。


実はあんまり好きな噺じゃないんだけど、
完全に白酒版「死神」になっており、結構楽しめた。


死神が肌の艶やかなデブという設定が良いし、
全体的に軽いトーンで、落語の中でも屈指の怪談噺なのに、
ほとんどコメディだった。


おどろおどろしさ皆無。


IMG_1214_RRr.JPG


19時15分開演で、終演が21時ちょい過ぎ。


冒頭10分ぐらいお喋りがあり、
仲入りも10分。


2人が高座に上がっていた時間は、
合わせて1時間半ぐらい。


軽い噺ばかりだし、時間もコンパクトだったけど、
2人とも調子が良く、
ネタのライトさや時間の短さはあまり気にならなかった。


やっぱり落語は楽しいなぁ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.t-shirt-ya.com/blog/cgi/mt-tb.cgi/2710

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




リンク

プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
Powered by
Movable Type