2014年08月10日更新

多摩自転車道 PART5

<「多摩自転車道散策記一覧>
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「多摩自転車道 PART2」
「多摩自転車道 PART3」
「多摩自転車道 PART4」




「多摩自転車道 PART4」からの続き。


「金乗院(山口観音)」を後にし、
チャリを飛ばしてすぐ、「玉湖神社」が見えたが、
本殿あって終わり!みたいな雰囲気を醸し出していたんで、スルー。


IMGP2191_R.JPG


この後も激チャリをかましていたら、前方に人が。
何かに乗っている。


IMGP2192_R.JPG


自転車かな。


しかし、どうも動きが自転車とは違う。
両手が垂れている。


手放し運転?


チャリを飛ばして近寄ってみると・・・


なんと、一輪車!


ichirin_R.jpg


それなりに高低差があるし、
アスファルトも劣化しおり、ボコボコ状態。


二輪の自転車でも決して走り易くはない道を一輪車でひた走る。


ちょうど、反対側からロードバイクに乗った男性とすれ違ったんだが、
その人も「えっ?一輪車!?」という表情をしていた。


同じく驚愕の思いを抱きながら一輪車の男性を追い抜き、
後はひたすらペダルを漕いだ。
漕ぎまくった。


多摩湖を一回りするサイクリングロードではあるけれど、
一部、多摩湖からかなり離れたところもあり、
想像以上に距離を感じる。


見晴しがよい場所もなく、ただ左手に雑木林を見ながらのサイクリング。
普通の感覚を持った人ならば、あまり楽しくないかも。


そして、多摩湖の南南西の位置に差し掛かったあたりで、
廃墟ホテルが姿を表わした。


IMGP2194_R.JPG


心霊スポットを紹介するサイトで、
多摩湖付近の廃ホテルを取り上げていたんだが、
まさにこのホテルがそれだった。


正しくはホテルではなく旅荘で、その名は「赤坂」。


赤坂と言えば、都心の赤坂をイメージしますが、
近くに赤坂という溜池があるらしく、
そこから名前を取っているのでしょうか?


以前サイトでみた光景とは大分異なっているように感じた。
とにかく不法投棄が酷い。


IMGP2195_R.JPG


原型を留めていない車まで捨ててある。


廃墟のロマンを微塵にも感じさせてくれないゴミ捨て場。
気が滅入る。


少しチャリを走らせると、この看板。


IMGP2197_R.JPG


“一番奥で静かな旅荘”


この旅荘がいつ廃業したのかは知らないけど、
経営者はまだ生きているのだろうか?


「旅荘赤坂」を利用した人もいるだろう。


彼らが、今の「旅荘赤坂」の状況を知ったら、
どのよな感情を抱くのだろうか?


この後も廃ホテルが連発して登場。


IMGP2200_R.JPG


こんな光景を目にしたら、
フレディ・マーキュリーは落胆するだろう。


こちらは「鏡の国のホテルアリス」。


IMGP2205_R.JPG


「不思議の国のアリス」ではなく「鏡の国のホテルアリス」。


室内は鏡張り?


一方で、現役のホテルもあった。


IMGP2204_R.JPG


需要があんのか?といぶかったが、
日曜日の夕方だというのに、
一部のホテルの駐車場にはかなりの車が、駐車していた。


中には営業中なのか、廃業なのかわからないホテルも。


IMGP2203_R.JPG


駐車場へと続く道にポールが置いてあり、車の進入を許さない。


よく見ると“満室”となっているが、
満室故にポールを置いているとは思えない。


不法投棄、廃ホテル、しけたラブホと、
緑豊かな多摩湖のブラックな一面を垣間見た後、
「鹿島橋」なる印象的な橋を渡り、
しばらく自転車を走らせるとようやく先程の多摩湖入口へ到着。


IMGP2212_R.JPG


多摩湖に辿り着いたのが、16:00ぐらい。


この写真を撮ったのが17:40。


「金乗院(山口観音)」に立ち寄ったにも関わらず、
たったの1時間40分で、多摩湖を一周した。


結構意外だった。


そして、先程と大分、多摩湖の表情が違った。


しばし、佇んでしまった。


小生から少し離れた場所に黒いTシャツを着た男性が、
ボッーと多摩湖を眺めていた。


その男性が、我に返り、立ち去ったのに呼応し、
こちらも帰路に着くことに。


と、その男性の着ていたTシャツに、
何気なく目をやると・・・


IMG_4645_R.JPG


まさかのゴットハードのツアーTシャツ!!!


スイスが誇るハードロックバンド。
同郷である故アンディ・フグの入場テーマ曲「FIGHT FOR YOUR LIFE」は、
彼らの曲だ。



曲の最後にアンディの肉声が。かっこ悪いけど、今聴くと切ない。
最後のゴングの音がまた・・・。


アンディも死んでしまったが、彼と交流があり、
この曲を提供するきっかけとなったゴットハードのボーカリスト、スティーヴ・リーも、
2010年10月5日、旅先のアメリカでトレーラーに突っ込まれ、この世を去ってしまった。


でもゴットハードは存続している。


多摩湖を離れようとした瞬間にメタル。
ちょっと嬉しいな。


この後、iPodの曲をボン・ジョヴィの「New Jersey」に合わせ、
ペダルを踏み込み自宅へと向かった。


ボン・ジョヴィの「New Jersey」は、高校の同級生の岩崎君のお父さん所有のCDを借り、
カセットテープに落として、アホみたいに聴いた。


ボン・ジョヴィの中で最も好きなアルバムだ。





1時間強後、帰宅。
こうして多摩湖ツアーは終わった。


14時過ぎに出て、19時ちょい前に帰宅。
約5時間。
まさに弾丸ツアー。


ジョギングシュミレーターで調べたら、
総走行距離は約50キロだった。


今までのチャリ走行記録は、
「浜名湖」の約30キロだったんで、
それを大きく上回る距離を踏破出来た。


そして、よくよく考えると、
マラソンの選手は、この日の走行距離から8キロ引いた距離を、
たったの2時間強で走るわけだ。


スゲェー!!!
という感想を得たところで、おしまい!

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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