2008年09月17日更新

#279 『ウォンテッド』


ウォンテッド

『ウォンテッド』

9/20より日劇1ほか全国にて
配給会社:東宝東和
(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.


傑作だと思う。


『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』ほどではないけど、
かなり“しびれたぁ〜”。


伊藤P的には、ここ10年のアクション映画の中で、かなり上位に食い込む出来。


うだつの上らない平凡な若者が、セクシーな女アサシンの指導のもと、
秘密の暗殺組織の一員として命がけの戦いに挑む。


ってあらすじを書くとチンケなんだけど、暗殺組織の一員になってから、
物語は二転三転し予想外の展開を見せる。


物語が面白いだけでなく、アクションも面白い。


重力無視で飛んだり、弾丸がカーブして標的に当たったり、
車を空中で一回転させ逆さまの状態でサンルーフから、狙撃しターゲットを射殺したりと、
かなり荒唐無稽なアクションが繰り広げられるんだけど、
リアリティとファンタジーの中間を行くようなアクション・コンセプトで、
何故か納得してしまう。


何で納得するのかは、自分でもようワカランが、
“ハイブリッド・ヴィジュアルワールド”という宣伝文句は、結構的確な表現かもしれないな。


ウォンテッド


カー・アクションもメチャクチャなんだけど、
『ボーン・アルティメイタム』のようなリアルなんだけど有り得ないメチャクチャさではなく、
華麗・優雅・美しさがあって、しかも斬新。
見ていてとても気持ちが良い。


車だけじゃなくて、列車もアクションの舞台となるんだけど、
これがねぇー、凄かったねぇー。
スン止めしないで、やっちゃうんだよ。
“えっ?落としちゃうの!?”って。


それは見てのお楽しみ。


そして、そして、本作の最大の見せ場は銃撃シーンだ。


まぁ、女スナイパーを演じたアンジェリーナ・ジョリーもかっこいいんだけど、
ジェームズ・マカヴォイがとにかく良い!!
(マカヴォイの魅力はコチラの記事で)


ウォンテッド


今年は『ヒットマン』『シューテム・アップ』
『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』と、二丁拳銃イヤーだ。


どの作品も素晴らしい二丁拳銃を見せてくれたけど、
『ウォンテッド』は、頭五つぐらい抜きん出ている。


マカヴォイ扮するウェスリーの二丁拳銃アクションは、近年稀に見る大傑作シーンだった。


撃って、撃って、撃ちまくる。
弾がなくなったら敵の銃をキャッチして、また撃ちまくる。


『マトリックス』+『男たちの晩歌』+『リベリオン』てな感じかな。
でも決して真似ではなく、独特だ。


その独自性は“型”のかっこよさだけでなく、CGの使い方がもたらしているようにも思う。


CGを見せるためではなく、ガン・アクションを際立たせるために使っている。


アクションとCGの良いところを抽出して、融合している。
まさに先述のハイブリッド・ヴィジュアルなんだよね。


アクションにうるさい輩も納得するし、
ちょいとうるさ型の映画評論家の偉い人たちも褒めている。


なかなかないんじゃないかな、これほど万人受けするアクション映画は。


なんいしても、百聞は一見にしかず。
是非、劇場で!


と思っていたら、
『シューテム・アップ』、『ランボー 最後の戦場』、『ホット・ファズ』同様、
R-15指定(15歳未満鑑賞不可)!!


健全なるアクション映画少年たちが、またまた映画館で見ることが出来ない。


伊藤Pは『ロボコップ』を14歳の時に劇場で見たぞ!
ビデオだけど『スカーフェイス』だって、中学生で見たぞ!


伊藤Pはこの映画が、日本での犯罪を助長したり、
青少年の教育や生活に悪影響を及ぼすとは到底思えん。


こんなことするから、若年層の洋画離れが深刻化しちゃうんだよ。


※『ウォンテッド』ジェームズ・マカヴォイ 取材記
※『ウォンテッド』ティムール・ベクマンベトフ監督 取材記

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プロフィール

1974年、東京都生まれ。少年時代、ジャッキー・チェンの映画に魅了され、映画小僧の道を突き進む。大学卒業後、映画宣伝代理店に入社。『リーサル・ウェポン4』、『アイズ ワイド シャット』、『マトリックス』などを担当。

2000年、スカパー!の映画情報専門チャンネル「カミングスーンTV」転職し、映画情報番組の制作を手掛けたのち、2006年、映画情報サイトの運用に従事。その後、いろいろあって、2013年7月よりCS放送「エンタメ〜テレHD」の編成に携わっている。

本ブログは、多ジャンルの情報提供を志すT-SHIRT-YA.COMのオファーを受けて、2003年4月にスタート。2007年12月にブログ化。
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