前回に引き続き、2008年を振り返る。
今回は【邦画編】です。


【ベスト５】
1位：『ぐるりのこと。』


　　　
　　　→今年の映画の中で一番の贈り物だった。




2位：『クライマーズ・ハイ』



　　　→昨年の駄作を連打しまくった原田眞人監督の作風が、
　　　　久しぶりに作品のテイストとマッチした一本。
　　　　熱い映画だった。




3位：『歩いても 歩いても』



　　　→様々な記憶を思い出させながら、今、この瞬間を大切にしようと思わせる一本。





4位：『純喫茶磯辺』



　　　→哀愁と笑いがマッチした愛すべき一品。
　　　　特に居酒屋での“間”と“話の食い違い”が秀逸。




5位：『トウキョウソナタ』

(c)2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会


　　　→公開当時よりも“リストラ”が深刻な今。黒沢清監督はそれを予見していたか？　　　　
　　　　幽霊が出てくる黒沢清作品よりも、実はリアルで怖い映画なのかも・・・




【最優秀主演男優賞】
■『歩いても 歩いても』：阿部寛



　→どんな役でも演じきってしまう器用さと大胆さを持ち合わせた素晴らしい俳優。




【最優秀主演女優賞】
■『歩いても 歩いても』：樹木希林



　→「簡単に忘れてもらっちゃ困るんだよ」
　　今年もっとも戦慄したセリフと表情だった。
何故か各映画賞では助演扱いなんだけど、主演だと思う。




【最優秀監督賞】
■『ぐるりのこと。』：橋口亮輔監督



　→橋口監督自身の鬱病経験を作品に反映させ、自分だけでなく、
　　観客にまでも“前”を向かせた監督の勇気に脱帽。




【最優秀新人賞】
『252-生存者あり-』：大森絢音

(C)2008「252」製作委員会


　→映画の内容ウンヌン以前に、大森絢音ちゃんにやられた・・・




【最優秀恐いで賞】
■『悪夢探偵２』



　→Jホラーは死語と化したけど、まだまだ日本でも恐怖映画の可能性がある。
　　恐いだけでなく、様々な感情を喚起させる一本。




【最優秀取材賞】
『僕たちと駐在さんの700日間戦争』＆『コドモのコドモ』：麻生久美子



　→本当は麻生久美子最高傑作『純喫茶磯辺』で取材したかったんだけど、叶わず・・・
　　でもインタビューの度に、何かしら良い思い出が残る素敵な女性です。




結構、日本映画見たんだけど、
【ベスト５】に挙げた作品以外、それ程強く心に残る作品はなかった。
興行的には邦画が強い一年だったけど、質の高い作品は洋画の方が多かったと思う。


ってことわですよ、ワーストは邦画が多いってことかなぁ？